新しいファッションスポットとして以前にも紹介したことのあるLes Docks cite de la mode et du designで、待ちに待った新しい展示が始まりました!
©Henry Clarke/Galliera
MANNEQUIN - LE CORPS DE LA MODE モデルたち - モードの身体展。
©Guy Bourdin.la galerie Michel Hoppen Contemporary , London
©Valerie Belin 2006-2013/la Galerie Jerome de Noirmont , Paris
フランス語でモデルは、Mannequin。
でも、Mannequin、には様々な意味があります。
1、服を作るときの立体裁断のため、試着のためのボディ。または画家や彫刻家のための人体模型、動物模型
2、特徴のない、人の言いなりになる人
3、ファッションモデル
でも、Mannequin、には様々な意味があります。
1、服を作るときの立体裁断のため、試着のためのボディ。または画家や彫刻家のための人体模型、動物模型
2、特徴のない、人の言いなりになる人
3、ファッションモデル
19世紀頃、ファッションモデルが生まれるまでは、仕立て屋や店員がモデルの役割を果たしていたけど、それはショップのマネキンと変わらない、生きた人形みたいな扱いをされていた。そういった、対立した社会的地位に疑問を投げかけたフォトグラファーたちが、上の写真のGuy BourdinやHelmut Newton、Valerie Belinなど。彼らの写真が展示されてました。
また、モデルの身体は、経済的効率のために、ネットショップでよく見られるような、画像の中では頭の部分だけを切り取られ、どれも同じように見えるように扱われることも。カタログ用にモデルに着せないで、服だけを撮るということも。
写真では、シューズのプレゼンテーションのために服を隠されてる。
写真では、シューズのプレゼンテーションのために服を隠されてる。
©Guy Bourdin.la galerie Michel Hoppen Contemporary , London
©Henry Clark/Galliera
©Galliera/Roger-Viollet
昔は同じような格好をさせられ、名前も残らなかったモデルたちは、第二次世界大戦後は一転して、個性を持ったプロフェッショナルな仕事として再認識されて、80年代には、Linda、Naomi、Cindyに代表されるようなスーパーモデルが登場。モデルがセレブの仲間入りを果たす。それと同時に、モードの世界でも活躍する多くの女優や歌手もモデルのライバルになって、またモデルから女優へ転身したりと、ますますモデルたちの活躍には期待されてる。
モデルは、ファッションショーや広告、雑誌のビジュアルだけではなくて、スタイルアイコン、デザイナーのミューズとしても、モード界とはきってもきれない関係。イメージを作り出すという、モデルの活動は、クリエーションと商業活動の間で生まれるファッション産業の矛盾をあらわにして、今日では、雑誌、広告で無限に再生産されているモデルなしには、モード界は成り立たない。そんな、モデルという切り口でモードの歴史を辿って行く展示。これまでにありそうでなかった面白い視点で語られて、写真や映像も豊富で楽しかったです!私はこれまでどちらかというとデザイナーや、アーティストに目を奪われがちだったけど、今回ので改めてモデルの存在の大きさに意識するいい機会で、勉強になりました。
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