2011年9月21日水曜日

フランソワ・トリュフォーの図書館

以前に、アートや装飾専門の図書館を紹介しましたが、
パリ市には、地域の図書館の他に、特別な専門の図書館が12カ所あります。
フォルネー図書館(アート、装飾専門)以外に、
音楽とダンスの図書館、社会科学の図書館、パリの歴史の図書館、お庭や景観の図書館、
旅行やツーリズムの図書館などなど、面白そうなところがたくさん!!
そして、最近友だちに教えてもらったのが、映画の専門図書館。
その名も、フランソワ・トリュフォー映画図書館
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フランソワ・トリュフォーと言えば、
『大人は判ってくれない』
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『夜霧の恋人たち』
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などで、すごく有名ですが、
私が日本で学生の頃、
トリュフォー、ジャン=リュック・ゴダール、エリック・ロメールの映画たちは、
まだ見ぬフランス、パリへの妄想をふくらませるのをずいぶん助けてくれました。
なんか、なつかしい。
そして、フランスを代表する映画監督の名前がついてしまう上に、
この図書館の住所が、
4 rue du cinema (Forum des Halles) 75001 Paris映画通り!!
シャトレ駅の地下から続いてます。
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駅を出たらすぐに道先案内があって、すぐ見つけれる。
右に行くと、音楽とダンスの図書館があるって書いてあるけど、
まだ行ったことがないです。
左に行くと、映画の図書館と、
フォーラム・デ・イマージュという、映画の上映とかイベントとかやってるセンターがあります。
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入り口入るとこんな感じ。
薄暗くピンクい明かりは、あまり好きじゃないです。
係の人は、すごく親切で、丁寧にしっかり説明してくれました。
市の職員じゃないかもしれないけど、図書館の人たちに嫌な思いをしたことがない!
どの図書館の人たちも全員、感じのいい人ばかりです。
意外と中は小さい図書館で、私はDVDしか借りたことがないです。
図書館でもDVDが観れるように、パソコンががずらっと並んでたり、
コンセントもあるので自分のパソコンも持ち込みできます。
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ちょっと分かりにくいとこに、小さなDVDの部屋があって、ここに詰まってます。
テレビのシリーズもあります。
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 私は、まず家で図書館のサイトで見たい映画のDVDが置いてあるか調べて、
もし借りられてたら予約したりもします。
いつ行っても、このDVDの部屋には人がいっぱいいて、みんな真剣に探してるので、
お目当ての作品を考えてから探さないと、すごく時間かかる!
他にも、映画関連の本やサントラもあったりで、CDももちろん借りれます。
ちなみに、年間61ユーロ登録費がかかります。
それで、3週間3つまでDVDは借りれます。
フランスは映画も安い(一般で10ユーロ、午前中行けば6ユーロ!)ので、
映画館に行くのがもちろんいいですが、
お家でゆっくり過ごしたいときは、やっぱりDVDも見たくなります。
日本のようにレンタル屋さんがそこらじゅうにないので、
レンタル屋さん気分で図書館を利用。
ただ、新作とかはないので、それは映画館へ。

2011年9月16日金曜日

サヴォアさんちはコルビュジェ建築!

建築好きで、コルビュジェ好きって人多いと思いますが、
晴れた休日はピクニック気分で、
フランスの歴史的建築物にも指定されてる、サヴォア邸へ。
パリからRERというパリ郊外行きの電車のA線に乗って、Poissyという駅で降ります。
Poissyという街は、緑いっぱいで、大きい建物もなく、お家ばかりです。
以前も書きましたが、パリから数十分電車に乗るだけで、もうほとんど緑が広がります。
ここから、徒歩でも行けるそうですが、私はバスに乗りました。
バス停にも、サヴォア邸の行きですって大きく出てたし、
バスの運転手さんは、観光客いっぱい来るようで、よくわかってました。
降りるときも、場所まで教えてくれました!!みんな親切です。

入り口から入るとすぐに
管理人さんと庭師さんの建物がいきなりあるから、びっくり。
ロボットみたいに、がんばって見張ってるようにもみえます。
 
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そこからは、木が生い茂っていて向こうが見えないから、

メイちゃんになって、トトロに会いに行く気分。

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どんどん、進んで、

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そこを抜けると、ふわっと世界が広がって

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 真っ青な空に、真っ白の雲が浮かんでるような、
雲の一部みたいな建物が見えてきました。
 
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まず、このぐるっとしてる細くてどこまでも続く窓に沿って入り口を探します。

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スロープからのシマシマの光に誘われていくと、
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屋上庭園へ。
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もすこし、空に近づくことも。
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窓から部屋へ入ると、コルビュジエ作のソファも置かれてます。
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ピンクと、黒と、ブルーと、白。
そして、まっすぐと、くねり。
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向こうにまた、なにかくるくるしたのが
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この、螺旋階段。
 リボンをくるくるしたときにできる、あの感じで、
堅いはずなのに、しんなりやわらかい感じがする。
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サヴォア邸のために、真っ青ペアルックできめてきてたカップル
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 迷路みたいにぐるぐる目が回ってしまうところに、
お風呂とトイレ。
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このタイルの色がすごくいいです。
天井からの光を眺めながら、ゆっくり浸かってみたい!
鋭い真四角の湯船と、流れるイス。 
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芝生の上でお昼食べてる学生グループ。
観に来てる人たちも、そんなに多くないので、
パリの喧噪を離れて、ゆっくりしたいときに、訪れたい場所です。
   Villa Savoye in Poissy
住所:82 rue de Villiers
   78300 Poissy
電話:33 / (0)1 39 65 01 06
月曜日以外、毎日開いてます。予約必要なし。
10:00~17:00
URL : http://villa-savoye.monuments-nationaux.fr/
 

2011年9月7日水曜日

マレ地区のお城の図書館

長かったバカンスも終わって、お仕事がまた始まりました。
すっかり引っ越しも終わり、とても広い場所に変わって、
自分の席や、物もたくさん増え、居心地よくなりました!!
アトリエでは次のコレクションに向けて、人もたくさん増えてきて、
にぎやかになってきてます。
最近は、会社帰りは家にすぐ帰ってきてしまうことが多いですが、
去年は、スタージュ帰りにほとんど毎日通っていた図書館があります。
今は、土曜日に行くことが多くなりました。
雑誌をゆっくり読みに行くこともあったり、
何かアイデアを探しに行ったり、勉強したり。
家まで持ち帰りたいときは、借りたりもします。
以前もほんの少しだけ紹介しましたが、お城の図書館の
Bibliotheque Forney(フォルネー図書館)がお気に入りです。
マレ地区にあり、前回の写真美術館のすぐ近くです。
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正確にはお城ではないのですが、中世の邸宅を改装して作られた図書館で、
屋根の装飾や、赤い窓など、絵本に出てくるお城にいる気分にさせてくれる場所です。
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小さい屋根のついてるところは、トイレがあります。
入り口は、丸いとこです。
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建物が好きだから通ってるわけではありません。
ここは、パリ市の図書館の中でも、アートや装飾を専門に扱ってる図書館なのです。
服飾関係の本がパリで一番多いし、写真やデザインなど、
ファッション雑誌や建築、アートの雑誌もたくさん置いてあります。
ポンピドゥーセンターの図書館は、アートの本はすごくたくさんありますが、
服飾関連の本は、こっちのが断然多いと思います。
あと、並ばなくても入れます。これは重要。
図書館の中も、装飾が豪華です。
へんなところにある、らせん階段。
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1階の席は受付で指定された番号のところに座ります。
図書館へ本を探しにくる人以外にも、
この建物を見学しに来る人たちもいつも広場に集まってます。
そして、図書館のすぐとなりには、大きなお庭があり、
ゆっくり過ごしてる人たちや、日差しの暑い夏には、日光浴してる人もいました。
マレ地区でお買い物をして、ひとやすみにぜひ、立ち寄ってみてください。

Bibliotheque Forney
1 rue du Figuier 75004 Paris
Tel. : 01 42 78 14 60

M° Pont Marie, ligne 7 M° Saint-Paul, ligne 1
月曜日休みです。
火金土曜日 13時〜19時
水木曜日 10時〜19時
 

2011年9月2日金曜日

水曜日の帰りは写真づくし! 〜マレ地区ヨーロッパ写真美術館〜

お仕事がすんなり終わって、ふと気づいたら水曜日ってときに思い出すのが、
マレ地区にある、ヨーロッパ写真美術館です。
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水曜日の17時以降は、無料で観ることができるからです!!
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地下1階から3階まで、それぞれその階ごとに違った展示がされていて、
毎回、いくつもの展示が一度に観れます。そして、すごく量が多いです。
時間に余裕をもっていかないと、ぜったいに全部を観ることができないです。
東京都写真美術館でもこれは同じですね。
違うのは、それぞれの展示期間が同じなので、かぶったり、観れなかったりというもないし、
チケットは1枚で全部の展示が観れます。
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これまで、カール・ラガーフェルドの撮った写真の個展が去年開催されたのもここです。
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他にも、フランスの詩人、ジャック・プレベールのコラージュ作品だったり、
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今回は、フランスの写真の専門雑誌、de l'airの展示が行われてました。
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18世紀に立てられた大きな邸宅が美術館になっていて、
螺旋階段とか、地下のカフェなど、内装もすてきです。
入ってすぐ、左側には、黒い石と、白い石でうずがまいてる、niwaというお庭があります。
名前が物語ってます。
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結局、全部みれなくて、閉館になってしまうことが多い美術館ですが、
無料の時間をねらって、一番足を運んでるのは、間違いないです。

ぜひ、パリへいらしたときは、行ってみてください。