2015年8月29日土曜日

しゅわしゅわ炭酸の温泉が気持ちいい!大自然の中に生える、シマシマでかわいい藤森照信建築のラムネ温泉館

九州旅行の後半戦は大分です。九州横断特急に乗って、熊本から大分までやってきました。大分といったら温泉!!熊本ではくまモンばっかりでしたが、大分駅に着くと今度はいたるところで温泉だらけ。それぞれの県で全然違った特徴ある印象で迎えてくれるのは、とっても楽しいです!
大分駅から1時間に1本しかない久大本線に乗り換え30分ゆられて小野屋駅まで行き、そこから車で山の中を30分ぐるぐるすると、世界でもめずらしい炭酸の温泉で有名な長湯温泉地があります。大正時代から続く老舗の温泉地の中で、ひときわ目立ったいたのが、シマシマのとってもかわいらしい素朴な外観の建物。
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ここは、2005年8月に開館し今年10周年を迎える、藤森照信氏が建築をてがけたラムネ温泉館です!
真っ黒なところは、焼き杉で、白いストライプは漆喰で描かれ、そして屋根の帽子からちょろんと伸びるのは、松の木。向こうに背景を彩る山と手前に広がるの草原に囲まれてるので、自然の緑の中からにょきにょき生えてきたみたいで、まだまだこれからも成長していきそう。
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ラムネ温泉のキャラクターデザインは、漫画家の南伸坊氏によるもの。気の抜けた感じが、温泉に癒されてる雰囲気が出てて見てるだけで和みます。
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大浴場には、内湯と露天風呂があり、 水温の違いや内装デザイン、風景などいろいろ楽しめます。炭酸泉って初めてだったけど、ゆっくり浸かってるとふつふつと湧いてくる炭酸の泡で体が覆われてきて不思議な体験でした!!
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地元の方たちもたくさん来ていて、夏休みだったこともあって、思っていたより賑わってました。大浴場の他に家族風呂もあり、予約して利用することもできます。
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大きな三角屋根の建物には、美術館も併設されてます。
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大正時代から続く温泉宿が立ち並んでる。
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ラムネ温泉館は誰でも利用することができますが、歩いて5分くらいのところにある老舗の大丸旅館の外湯なので、旅館に泊まってる人は無料で利用することができます!私たちも大丸旅館に泊まることにしました。
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泊まった部屋は、別館の藤花楼。ここは大正6年の創業当時の設計を復元しているそうで、趣ある素敵な内装。大正時代にタイムスリップした気分で本を読んでみたり。
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ラムネ温泉のオリジナルバック。これらを持って浴衣を来てぷらぷら歩いてラムネ温泉へ。
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やっぱり九州は、野菜もお肉もお魚も全部美味しい!!器も重厚で面白いものが多くて、地元の竹田焼呂人窯(ろにんがま)の作品が使われてました。
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車で来た方が便利ですが、電車の場合でも最寄り駅まで車で迎えに来てくれます。ラムネ温泉目当てに来るのももちろんいいけど、大正ロマンの宿に泊まってその時代の雰囲気を楽しむのもよし。ここもまた来たい!!
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2015年8月25日火曜日

誰にも邪魔されず何もしない贅沢を味わえる隠れ家宿、五足のくつ。自然に癒される大人の旅を満喫。

東京も名古屋もずっと猛暑が続いてましたが、お盆に入ってからずいぶん涼しく過ごしやすくなってきて、やっと落ち着いてきた感じがします。私は一足お先にお休みに入っていたので、ものすごい蒸し暑さの中、無理やり歩き回ってました。
今回の夏のバカンスの帰国テーマは、和菓子と自分のルーツを探る旅でした。 和菓子は、セントレア空港近くの松華堂から始まり、名古屋銘菓むらさきやの水羊羹で締めくくり。愛知、東京、熊本、大分、福岡、京都で10店以上のお店を巡りましたー。幸せ。
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今年の春になぜか、ふと、母方の祖父母の生まれ故郷の熊本に行きたいと思いたち、夏のお休みにいくことにしました。旅の準備をしていく中で、母がどうしても泊まりたい宿がある!、と、そこに泊まるために天草に寄り道したほどの素敵な宿、五足のくつ。どんなところかほとんどチェックしてないまま訪れてしまったので、まさかここまでとは!とその豪華さにひっくり返りました。
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この宿の名前、「五足のくつ」は、明治時代1907年に発表された、与謝野鉄幹、北原白秋、木下杢太郎、平野万里、吉井勇の5人が、天草の大江天主堂のフランス人宣教師ガルニエ神父(パアテルさん)を訪ねに行く旅を記した紀行文、『五足の靴』から由来しているそうです。宿の敷地の中には、「五足の靴文学遊歩道」も残ってます。
ものすごく急な細い坂道を車でどんどん登り、山の中の隠れ家にたどり着きました。木々に囲まれた小さな入り口を一歩入るとそこはまるで教会。異世界へワープしてしまうような感覚で、わくわくしてきました!!
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私たちの泊まった部屋は、”キリスト教が伝来した中世の天草”をテーマにしたデザイン。 アジアのリゾートのような雰囲気で、あまりの広さに驚きました!広いガラス窓からは緑いっぱいのテラスがすぐ広がってます。
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宿のすべての部屋は離れになっていて、それぞれに天然温泉の専用の露天風呂もあります!夜は真っ暗で少し怖かったですが、自然の音しか聞こえない空間で一人でゆっくり浸かれる贅沢なひととき。
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天草は、白磁に最適な石が採れる天草陶石で有名な陶磁器の島でもあります。その石を使った、丸尾焼きのシンクもかわいらしかったです。
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夕食と朝食は、レセプションの場所に戻って海を眺めながらいただきました。席についたときにはまだ明るかった風景も、食事の終盤になってくるにつれて、日が落ちていく様子を横目で感じながら、最後は真っ暗に。宿の周りは海と森林だけなので、自然の時間の移り変わりも楽しみながらのお食事タイム。
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海に囲まれた立地から、美味しい地魚がたくさんあり、獲れたての野菜に大きな地鶏の天草大王、ゆっくり出される一皿一皿すべてが美味しくて、普段あまり食べない私もこのときばかりはぺろりと食べてしまいました!!
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他のお客さんにも、宿で働く人たちにもほとんど出会うこともなく、干渉されすぎずに、過ごしたいように自由に振る舞え、自分の別荘に滞在しているようなくつろいだ気分を味わえました。九州を旅するときには、またここまで足をのばしたい、お気に入りな宿になりました!!
   
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2015年8月12日水曜日

鉄道ファンになりました!ななつ星だけじゃない、九州の鉄道旅行が楽しすぎる!!

私は海外に住んでるのに、飛行機が怖くてすごく苦手です。日本へ帰るときなど乗らないといけないときは我慢して乗りますが、可能ならできるだけ飛行機に乗りたくないです。この前の春の北欧を旅したときも、コペンハーゲンからストックホルムまで5時間かけて列車で移動しました。
この夏ふと思い立って、母方の祖父母の生まれ育った熊本で、そのルーツを探る旅をしてきました。九州へ行くのはいつぶりだろう?と考えてたら、高校の友人に、修学旅行で九州をぐるっと一周するバス旅行をしたこを教えてもらいました。でも、長崎へ行ったこと以外ほとんど覚えてない。なので初めて訪れる気分でわくわくしながら行ってきました!
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ななつ星をはじめとして、JR九州は観光列車に力をいれているみたいで、素敵な列車がいっぱい!詳しくは後ほど書きますが、写真のようにこんなレトロでかわいらしい列車も走ってました!旅行の計画してたときは、鉄道の記事を書こうと思ってなかったのですが、乗ってみたらどの列車も本当に楽しくて、また九州に行きたい!と思ったので紹介したいと思います。
名古屋から博多までは新幹線で行きました。個人的にはあんまり魅力に感じない名古屋駅とは違って、博多駅の広くて明るくて賑やかな雰囲気に気分も上がります!!博多駅から九州新幹線に乗ったのですが、一列に4席しかないので、東海道新幹線よりも座席も広くゆったり。グリーン車じゃないの?というくらいの豪華さ。グリーン車はもっとすごかった。もうすでに、九州万歳。熊本まではあっという間だったのですが、これならずっと乗ってたい。
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母の希望で、天草へも寄りました。熊本駅からフェリー乗り場のある三角港まで繋いでいる、JR三角線を走る観光特急列車「A列車で行こう」にも、もちろん乗りました!
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一番上の写真も、A列車で行こうなのですが、映画『僕達急行 A列車で行こう』やゲームの『A列車で行こう』シリーズのタイトルにもあるA列車のAは、天草AMAKUSAと大人ADULTからきてるそうです。豪華な南蛮文化風のデザインで、大人の優雅な旅を演出。これら、JR九州のほとんどの列車は、ななつ星をデザインした水戸岡鋭治さんが手がけてるので、九州全体で統一感があります。目的地に行くための交通手段としてだけ乗るにはもったいない!むしろ列車に乗るために旅行するという人たちもたくさんいると思います。天草へ行くときはぜひ、飛行機でぱっと行ってしまわないで、列車の旅を楽しんでくださいー!!
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写真を撮り続けていた私はすでに鉄道ファンになりつつあると思います。
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神秘的な砂紋で有名な古事記に登場した伝説のおこしき海岸などの名所では徐行運転になり、ゆっくり窓から外の風景を楽しむことができるのも、観光列車ならでは。乗務員さんたちが客席を回って、説明してくれます。
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三角駅も列車から続いて同じ雰囲気でデザインされ、素敵でした!
それから、熊本から大分へ温泉に入りに行ったのですが、ここでも特別列車が!九州横断特急という真っ赤な列車。
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この列車は、名前のごとく横断するのですが、なんといっても車窓からの眺めがすごくすごくいいです!!鉄道旅行の醍醐味を知った気がします。
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私の写真じゃうまく伝わらないかもしれませんが、真っ青の空の背景に、阿蘇山を含む山々が連なり、畑や田んぼ、緑しかない、美しい自然の風景が絵画のように窓枠の額縁に広がってます。海よりは断然山の緑が大好きなのですが、登るよりこうやって眺めてるのが本当に好きだなと思いました。フランスやヨーロッパの列車も好きですが、車窓から見えるのは畑や牧場が多いです。こんな風に山に囲まれて、 木が手で届くほどすぐそこまで見えることもないと思います。
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それと、驚いたのが、この列車に乗ってる半分以上が、外国の人たちでした!それも、聞こえてくるのが、英語、フランス語、中国語、韓国語、あと分からない言葉いくつかといった、世界中様々な国から。そしてそのほとんどが阿蘇で降りて行きました。今度来たときは、阿蘇に行ってみよう。
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列車の中では、おいしい駅弁も忘れずに!栗めし弁当がおすすめ。くまもんの割り箸もかわいい。
そしてそして、帰りに小倉から新幹線にのるために、大分から特急ソニックという列車に乗りました。
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本革張りのシートは座り心地も最高!荷物置き場は飛行機のようにふたを閉めるようになっていて、すっきりとした近未来的なデザイン。名古屋までこれで帰れたらいいのに。
九州の列車が大好きになって帰ってきましたが、また絶対行きたいと思います!他にも、豪華寝台列車ななつ星はもちろん、最近できた、極上のスイーツが堪能できる、或る列車、といった大人な鉄道旅行や、子どもも楽しめるSL人吉あそぼーい!、などなど全部乗ってみたい!!にわか鉄道ファンを自認。
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