2013年8月30日金曜日

マレ地区の真ん中、夏のバカンスの間も営業してる人気の自然派ビストロ Glou

もうそろそろ、夏のバカンスも終わりに近づいて、職場にも8割くらいの人が戻ってきました!
空気もすっかり秋じみてしまって、こうなるとこれからは一気に寒くなっていきそう。
8月にパリに来たことがある人たちは知ってると思いますが、パリの人たちはバカンスに出かけてしまって、お店がほとんど閉まって、行きたかったところに行けなかったり。大きな美術館は開いてますが、個人のお店は、ネットでちゃんと調べていく必要があります。
そんな中で、パリに十数年住んでる方にオススメされて、夏のバカンスの間でもも開いてる、頼りになるビストロGlouに行ってきました。そういえば、数年前にも友だちに連れてきてもらったのを思い出しました。
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場所は、マレ地区、ブティックが連なるrue des Archives の真ん中。今はまだ改装中の、ピカソ美術館のすぐ近くです。お店の二回の窓からも、美術館が見えました。
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お昼は、お得なランチセットがありますが、夜は、アラカルト。食材は、オーガニックのものを使い、提携している生産者から、毎日届く。ウェブサイトにも、それぞれの食材が、どのように作られたものが、どこから来たのか書かれています。ワインもオーガニックで、種類も豊富。自分がお酒飲めないのが残念すぎる!!
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その日水揚げされ、直送された新鮮な魚は、毎日違って楽しい。この日は、アンコウ。パリであんまり魚は食べないけれど、とってもおいしかった!!
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デザートも、種類がたくさんあって、迷ってしまいます!
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私たちが入った開店時間の19時半は、ほとんどお客さんいなくてゆったりしていられたのですが、21時頃になると、次々に席がうまってしまって、帰るときには、お店の外の席までいっぱいでした。家族連れ、仕事帰りの人たち、近所に住む夫婦、いろんなお客さんがきてました。それに、日本語のメニューも出してくれますよ!
食材に気をつかって安心な上に、おいしい、気軽に行けるビストロ。内装もスタイリッシュでなかなか居心地いいところです!
Glou
101 Rue Vielle du Temple 75003 Paris

http://www.glou-resto.com

2013年8月22日木曜日

Dior クチュールコレクションに絞りのテキスタイルを提供したSUZUSAN、伊勢丹で限定販売スタート。

ラフ・シモンズが手がけるディオールのクチュールコレクションは、今回で三度目のシーズン。「Femmes de tous les continents (全大陸の女性たち)」というテーマで、ヨーロッパ、アメリカ、アフリカ、そしてアジアの4大陸、4つのタイプの現代女性を見つめた、世界一周の旅。
その中のアジアのパートでは、日本の伝統技術である絞りのテキスタイルが使われていました。この見た目はとげとげしているけど、とってもはんなりしたやさしい生地、どこかで見たことがある、とお気づきの方。実はこのブログでも以前紹介した、有松絞りのブランド、SUZUSANのテキスタイルです。
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photo:Vogue Japan
SUZUSANとは、ドイツのデュッセルドルフを拠点にしている、名古屋の伝統技術である有松絞りのブランド。伝統工芸の枠を超えた今求められているデザインで世界を魅了し、ヨーロッパを中心とした16カ国、130店舗に卸しています。詳しくは、以前のブログに書いてありますのでぜひそちらも読んでください。
SUZUSANのデザイナー村瀬さんは、ラフ・シモンズ氏がジル・サンダーにいたころから交流があり、彼らがSUZUSANの生地をとっても気に入り、今回のクチュールコレクションで使うことが決定しました。ディオールのテキスタイルのバイヤーも、ショーの中で一番好きなテキスタイルと話していたそう。
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写真はショーで使うためのテキスタイルを作る最後の工程で、絞りの糸をほどいてるところ。機械を使わず、これだけの数をひとつひとつ手で絞り、ほどいていくのかと思うと気の遠くなってしまうような手作業の量!モードの最高峰、クチュールコレクションで認められるほどの、日本の職人さんたちの素晴らしい技術です。
村瀬さんは、「日本の地方でのものづくりが衰退していくなかで、とてもうれしい反応」と喜んでました。
これまでSUZUSANは、村瀬さんたちがドイツに在住なこともあり、日本で扱うお店はなかったのですが、ヨーロッパでの取扱店も増えその成果も感じられるようになり、自分たちのスタンスがようやく見えてきた、ということで、ついに日本デビューが決まりました!伊勢丹メンズ館10周年に合わせて、来月からストールの展開が始まります!!1年間は伊勢丹限定販売です。
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販売予定のストール。上から順番に、巻き上げ絞り(生地ウールカシミア)、唐松絞り(生地ウール)、帽子絞り(生地カシミアシルク)という、絞りの工程にはちょっとかわいい名前がついてる!
これに合わせて、若い世代にモノ作りの喜びを伝えたい、という村瀬さんは、9月22日、23日には面白いイベントも予定しているとのこと!シャツの受注会も行い、絞ったままでほどいてない状態で店頭に出して、自分の手で最後の工程を体験してもらうことで、『だれが、どこで、どのようにして』作ったものか、服のなかにある絞りのストーリーを感じてもらうのがねらい。
最近まで60~90歳の職人さんたちが主力だった絞りの産地でも、SUZUSANの活躍によって、20代の技術者も増え、活気を取り戻しつつあるそうです。
こうやって、海外でも日本文化や技術が取り上げられるのはすごくうれしいし、それによって、日本でも盛り上がっていくのが感じられてとっても楽しみです!フランスのクチュール界、世界に通用する、日本の技術をぜひ体験してみてください!

2013年8月20日火曜日

パリから日帰りで行ける、今一番気になる現代アートの街、ナント!

もうそろそろバカンスも終わりだよっていう、少しさみしげな涼しい知らせが来てしまった、パリの街。先月いろんなところ行ったし、今月も仕事もないわけでもないし、と旅行の予定も立ててなかったのですが、パリに住む友だちからナントに行こう!って誘われて、3日前にいきなり行くことに決めてしまいました!しかも、列車の切符の値段が、3日前には半額になってて、偶然にもお得に行けました!飛行機のチケットと同じように変動する、フランスの中長距離列車の運賃には、まだまだ慣れません。
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パリからナントの街の距離は東京ー名古屋間と同じくらいで、TGV(高速鉄道)は新幹線よりもずっとゆっくり走ってる感じなので、2時間半くらいかかりました。でも、朝一番に乗って、帰りは19時半の列車で帰ったのですが、日帰りでも十分楽しめました。行くのを決めたのもぎりぎりだったし、パリから他の県にこんなにも気軽に行けてしまうってことに、ちょっと驚いてしまったのですが、他のところにも、もっと行けそうな気がしてます。
ナントは、ナント三大陸映画祭(アフリカ、ラテンアメリカ、アジアの三大陸)や、La Folle Journée(ラ・フォル・ジョーネ)というフランス最大のクラシック音楽の祭典も有名。それに最近では、「Le Voyage à Nantes」という現代アートのイベントを開催して街を盛り上げ、観光でもとっても人気。
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お城のお堀に、おじさんがたくさん浮いてて、とってもびっくりしました!
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街のあちこちで面白いアート出会えます
それと、忘れてはならないのが、フランスで一番有名なお菓子メーカー、LUの生まれた街。フランスのどこのスーパーに行っても必ず数種類のLUのお菓子を見つけることができます。グリコとコラボした、フランスのポッキー、MIKADOもすでにフランスではおなじみのお菓子。LUのオリジナル商品と思ってる人もいる気がします。
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LUのオリジナルグッズが買えるお店。見つけるのに苦労しましたが、なんとか辿り着けました。
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このかわいいカラフルな塔の建物が、元LUのビスケット工場だったところを改装した、Le lieu unique(ル・リュ・ユニーク)。今は、ギャラリーやカフェが入ってる、アートスポットになってます。
そしてなによりも、ナントで一番楽しみだったのが、Les Machines de l’île!街の中心にある、周りを運河に囲まれたナント島にあった、造船所跡地にできました。世界的中で公演している、巨大な機械じかけの人形を使ったパフォーマンス集団、Royal de Luxe(ロワイヤル・ドュ・リュクス)はナントを拠点にして活動しています。彼らの使っていた人形たちを制作していたのが、La Machine(ラ・マシーン)という技術者の集まったアート団体。Les Machines de l’îleは、La Machineがプロジェクトに参加している、機械の生き物のテーマパークです。2009年には横浜開国博Y150に巨大グモを連れてきて、パフォーマンスもしてるので見たことある人いると思います!!
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まずはギャラリーの中に入って、スタッフの人たちによる説明を受けながら、実際に機械じかけの動物や虫たちに乗ったりできます!3つ上の写真のくねくねした木の枝みたいな建物はまだ作り途中のもので、
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数年後にはこうなる予定!上にいる鳥が、さっきの鳥。ものすっごく大きい木になりそうで、今から楽しみです!!また来ないと。
そして、街一番の人気者は、巨大なゾウさん!!
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[youtube=http://www.youtube.com/watch?v=hJueigrXkcY]
ゾウさんに乗って、島をぐるっとお散歩できます。まばたきもするし、耳を動かしたり、この日は少し暑かったので鼻から冷たいシャワーをかけてくれて、ちびっこたちは大はしゃぎでした!
それから、最近出来たのが、海の生物の集まった、これまた大きなメリーゴーランド!
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三階建てになっていて、子どもは身長によって選べないものもありますが、好きなのをひとつ選んで乗ることができます!どの魚たちもかっこいいんですが、たくさんのトビウオがパタパタとエラを動かしてる乗り物と、顔から覗ける大きな深海魚の乗り物が好きでした。それぞれの席に、部分的に動かせられるように、ちょっとした仕掛けも付いてて、面白いです。家族みんなで一緒に同じ魚に乗り込んで、その中でお父さんが一番張り切ってたりして、楽しそうでした!
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それに、ちびっこにはもうひとつメリーゴーランドがあります!これまで見たことがない、ただのメリーゴーランドではなく、ひとつひとつとっても凝った作りでお洒落すぎる!!
パリにあるディズニーランドは赤字続きであまり人気がなさそうですが、もっと手頃な値段で、ちょっと変わった不思議な機械のおとぎの国はこれからもっと人気でてきそうな予感。現代アートのテーマパークを今から作ろうと思うと、デジタルな血の通ってないつるっとしたものになりそうなのに、そこはLa Machine、マニュアル感を残し、一昔前のぎとぎとしたキッチュなかわいさいっぱいで、なんとも言えない魅力がたっぷりでした!
まだまだ、他にもたくさんの見所があるナント。これからますます開発が進んでいくようで楽しみです。ただショッピングモールを作る、というものではなく、映画、音楽、アート、といった文化をメインにした再開発で、他の都市とはまた違った魅力を売り出していってる面白い街です!

2013年8月14日水曜日

日本の建築家ユニットSANAAが設計を手がけた、ルーヴル美術館の分館 Louvre-Lens

パリの美術館っていえば、一番に思い出すのが、ルーヴル美術館っていう人も多いと思います。いつもいつも観光客でいっぱいで、週末にはとっても長い列がのびてる、パリの観光名所。私はというと、実はまだモナリザ、観たことがありません。毎月第一日曜日に国立の美術館が無料になる日に、ルーヴル美術館に行ったことがあるけど、あまりにも敷地が広く、あまりにも人の数が多くて、少し観ただけで全部回るのを諦めて、それ以来は行ってません。忍耐力と体力が必要な美術館だと思います。
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そんなルーヴル美術館の分館が、昨年の12月にランスにできたことは、ちょっとした話題になってました。しかもその設計を手がけたのは、妹島和世さんと西島立衛さんの建築家ユニットSANAAということで、日本でもニュースになっていたと思うので、知ってる方もたくさんいるはず。オープンしてから1年間は常設展がいつ行っても無料、ということで週末に遊びに行ってきました。ポンピドゥー・センターのメッツにある分館も、建築家坂茂さんの設計で、パリの大きな美術館の別館を両方とも日本人建築家が手がけてるというのは、すごいことですよね!
ランスという街は、パリから特急列車TGVで1時間のところに位置する、炭鉱で栄えた都市です。駅からはシャトルバスも出てますが、看板の道順に従って森の中を通って歩いていけば15分くらいですぐ着きます。それにバスで行くより、森を抜けて行く方が、面白いかもしれません。ガラス張りのキラキラ光る建物は、外からではなかなか全体像がつかみにくく、周りを住宅地が囲む炭鉱跡地に美術館が自然にとけ込んでる様子をより感じることができる気がします。
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常設展しか行ってないのですが、この展示室に入る瞬間はどきどきしてしまいました。これまでどこの美術館でも体験したことのない、不思議な感覚を味わいました。人はある程度いて、話もしてるのにとっても静か。まるで空気の綿に覆われて、宙にふわっと浮いて足がすくみ、海の中に沈んで耳が聞こえなくなってしまったかのようでした。壁が真っ白ではなく、完全に反射する鏡でもなく、曖昧にぼんやり映り込む、磨かれた特別なアルミのような金属で、位置感覚を狂わされてしまいます。美術館として、作品を持つことはしなく、展示は1年ごとに2割程度入れ替えを行いながら5年間、「時」をテーマにして美術品をパリのルーヴルから借りて展示してます。パリでは古代エジプト、ギリシャ・ローマ、オリエント、フランス絵画、などなどと展示室が分野ごとに分けられていますが、ランスでは、この広い展示室に紀元前3500年から19世紀まで年代順に分野を超えて展示されて、同じ年代の中で見比べながら鑑賞できるのが面白いです。すぐ上の写真の左上に見えてるように、壁の上の方に年代が書かれていて、今どの時代にいるのかが分かります。ここでは世界中から美術を集めていて、ひとつの場所で大まかな時代の流れを知ることができます。
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ガラス張りの一階と地下の建物でSANAAの設計した美術館、というとどうしても金沢21世紀美術館が頭から離れません。金沢の場合は、円形の建物の中に、四角い展示室が配置されているのに対して、ランスは真逆。外観は四角い長細い建物で、中に入ってみると全体的に曲線で、大きな展示室以外は、受付やショップ、図書室、地下へ降りる階段までも全部円い形をしていました。お庭も水玉のようなかわいさ!
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お昼はぜひ、離れにあるレストランへ!とってもおいしかったです!!
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電車の時間まで少しあったので、せっかくだから、街も探索しようと行ってみたのですが、美術館を盛り上げようとか、お客さんをお店に呼び込もうとかっていう意識がなさそうなところに驚きました。フランス政府がランスに美術館を建てようと決めたのは、美術館がなく、社会的、経済的理由で美術から遠ざかってる人たちのいる都市がランスだったようです。美術や建築に興味がある人たちは、美術館がどこにあっても世界中からやってくるだろうから、普段あまり美術に関心のない人たちの中にこっちから入り込んで、美術館に来てもらおうっていう考えに納得しました。駅には炭鉱の街だった絵が描かれてました。
パリから日帰りで、しかも往復20ユーロで行けてしまうところなので、ぜひ行ってみてください!!

2013年8月9日金曜日

日本食が恋しくなる! 美食の国、フランスで北大路魯山人の大規模展 「魯山人の美-日本料理の天才-」

昨日の大雨で今は少し涼しくなったけど、少し前まで日本みたいにすごく暑くて、こう毎日暑いと、アイスクリームよりも、なぜかかき氷だったり、水ようかん、わらび餅、素麺、、、日本の夏の食べ物が思い出されてきてしまう、このごろ。蒸し暑い日本には、涼をとる夏の食べ物が充実してると思います。そこに輪をかけて、もっともっと日本食が恋しくなってしまうという展覧会がギメ東洋美術館で催されてます。
先月、「魯山人の美-日本料理の天才-」展に、展覧会の立案者の太田菜穂子さんと展示空間の設計者、南木隆助さんにご招待を受けて行ってきました。この展示は、ギメ美術館で今年5月から来年の1月まで企画されている、日本をテーマにした4つのシリーズ、(歌川広重、北大路魯山人、藍染の織物、日本の書)の展覧会のひとつ。そしてヨーロッパで初めての、北大路魯山人の大規模な展覧会です。
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美術館を入って、地下への階段を降りていくと会場に辿り着きます。この展覧会の題名のデザインも、なんだか、レストランっぽい感じ。
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日本家屋の柱と欄間をイメージした内装に並ぶ、魯山人のさまざまな器たち。いくつもの美術館や個人に所蔵されてるもので、これだけ一同に集まるのは日本の展覧会でもめったにないこと。印象に残ったのは、(写真がなくて残念なのですが)失敗してしまったのか、意図してやったのかは分からないけど、ひびが入ってしまったり、欠けたり割れたりしたものを、もう一度くっつけて直して、もっともっと面白いものに生まれ変わらせていた器。割れちゃったりしたら、捨ててしまいそうなところ、くっつけてしまうっていうのがいい!それから、絵付けされてた器のなかで、あれ、ちょっと足りないんじゃないかなってあえて残したように感じたのがありました。それは後から続く映像のインスタレーションの展示で納得がいきます。
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展示室の中間のところには、日月椀。太陽の金と月の銀の塗りのお椀。それらの間には、写真家上田義彦氏の福井の海を同じ構図で撮り続けた作品、「M.sea」が飾られて、時のうつろいを見立てる。
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そして、とっても楽しかったのが、これ。透けるような繊細な生地でつくられた部屋では、面白い体験ができます。
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手前では、銀座 久兵衛のカウンターではつやつやのお寿司がにぎられ、魯山人の器に盛られていき、最後はお客さんが食べてなくなっていくところまで、映像インスタレーションで体験することができます。映像だけで、もうとっても美味しそうで、お腹が空いてきてしまいます!!お客さんが手をのばして、お寿司がひとつずつ消えていくたび、ため息が。こんなにもシンプルで、ちょこんとかわいらしくも小粋な料理は、ほかにないですよね!
もう片方では、京都 菊乃井の懐石料理。大きさも形も、色も様々な器が料理ごとに次々と入れ替わり、美食家で料理家の魯山人が、自分の料理に合う器がなくて自分で作ってしまったように、料理が盛られることで完成する、引き立て役の謙虚な美しさ、を感じました。さっきの絵付けの器は、料理がたりなかったんだ。小さな器もよく使う日本料理では、組み合わせによって、食べた後まで楽しかったり、器によって盛りつける位置や量、も違ってると思うし、器のあるだけ、考えることがいっぱいでとっても面白い!!季節を感じ、招く人をもてなすために用意された、最高のしつらえ。これって、茶道にも相通ずる。
そういえば、と、ふと思ったのが、フランス料理って、真っ白いお皿が多くて、ソースで飾ったりはするけど、柄の入ったものやカラフルなお皿を使うのはあまりない気がします。美食の国フランスでも、すでに日本食は大人気だけど、パックに入ったお寿司ではなく、日本の"もてなし"、"しつらえ"に対しても、とっても興味深そうなフランスの人たち真剣なまなざし!!
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[youtube=http://www.youtube.com/watch?v=8Jj8FL9VizE]
[youtube=http://www.youtube.com/watch?v=ebZj_vkIdnU]
この二つのインスタレーションが少しだけみれますので、ぜひ。
去年、裏千家茶道のお茶会の記事で別館を紹介したギメ美術館ですが、今回は、本館の地下が企画展の会場になってます。ちなみに、地上階から上は、ルーブル美術館には収まりきらなくなった、日本を含めアジア地域の美術の展示がされてます。仏像、石像がメイン。この界隈は、モード美術館近代美術館パレ・ド・トーキョー、とたくさん美術館があるからよく来てたけど、ギメは横目にしてただけでなかなか来ることがなくて、本館は数年ぶり。これからも、日本の展示が続くみたいなので、魯山人展にもう一回と、他の展示も一緒に行ってみようと思います!!
魯山人の展示は、9月9日までです。
photos :成田小夜子(シカク)