2014年7月9日水曜日

プールで踊るオペラ座ダンサーをかき混ぜる!?屋外でファッションショーをみせた、Henrik Vibskov

ついこの間、オペラ座のバレエ衣装をラクロワがデザインした記事を書きましたが、今回はその逆。
パリコレメンズコレクションのショーに、コンテンポラリーダンスを組み込んだのは、Henrik Vibskov。


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今季のコレクションのテーマは「The Sticky brick Fingers」。建設現場のレンガが会場にはちらばってました。頭でっかちの前の見えない僧侶の帽子を全員かぶってたり、プールの浮き具をイメージしてしまうぶかっこうなトップスだったり、面白かったです。
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この4月に、スウェーデンナショナルバレエ団のためにAlexander Ekman アレクサンダー・エクマンが振り付けた、バレエ「Swan Lake」の衣裳を、ヘンリック・ビブスコブがデザインしました。オペラ座舞台には、巨大なプールが作られ水しぶりを上げる前代未聞の作品。その延長で、このファッションショーでダンサーたちとのコラボレーションが実現。市庁舎のすぐ横に設けられた会場には、即席の150平米、4000ℓの水で浸された黒いプールが作られ、その中でオペラ座ダンサーたち10人が踊っていました。そのプールのまわりがランウェイになっていて、モデルさんたちがぐるぐるとまわり、踊るダンサーたちをかきまぜてました。
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[youtube=https://www.youtube.com/watch?v=Is6efq_tbCI]
夕暮れ時の自然光が降り注いで気持ちのよい気候の中で、写真で分かると思いますが、会場には仕切りもない野外なので、道行く人たちにも立ち止まって何が起こってるんだ?って覗いてたり、とっても楽しいショーでした。閉じこもった商業的なショーではない、ファッションに興味がない人でも誰でも参加できる開かれたショーの空間作りは、巨大企業のラグジュアリーメゾンができない、若いブランドの特権。
少し余談になりますが、この記事を書いていて、地理に弱い私の頭の中では国がこんがらがってしまいました。整理すると、デザイナー、ヘンリック・ヴィブスコフはデンマーク人でデンマークの首都コペンハーゲンで活動。振付家のアレクサンダー・エクマンと、音楽コンポーザーのMikael Karlssonはスウェーデン人、そして踊るダンサーたちは、ノルウェー・ナショナルバレエ団。スポンサーも、デンマークアート財団とノルウェーナショナルバレエ団。一つの国ではできないことでも、国をまたがってスカンジナビア諸国の3カ国が集まり、パリへやってきてこうやってコラボレーションしてることがとてもとっても素敵なことだなと思いました。
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