2015年5月26日火曜日

世界中の写真好きから注目されるストックホルムのフォトグラフィスカで、ヴィー・スピアーズの新作展

前回からの北欧の旅の続きです。
前回はコペンハーゲンで絶対に行きたかった、ルイジアナ近代美術館についてでした。
今回は、もう一つの国、スウェーデンのストックホルム。コペンハーゲンからストックホルムには、高速列車で5時間かけてやっと着きました。でも、車窓からの景色が、森の中をくぐっていったり、広大な原っぱにちょこんと絵に描いたような赤いお家が建っていたり、閑散とした駅のホームを走る車掌さんとか、真っ青に晴れてたり、雨がパラパラ降ってきたりと、めまぐるしく変わって見ていて全然飽きませんでした。
ストックホルムで行きたかったのが、フォトグラフィスカ(Fotografiska)。
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©Vee Speers
写真美術館です。写真好きなので、恵比寿の東京都写真美術館(現在休館中)やパリの写真美術館はもちろんのこと外国へいっても写真美術館は気になるのですが、今回フォトグラフィスカに行きたかった理由は、ヴィー・スピアーズ(Vee Speers)の展覧会です。ヴィー・スピアーズは、フォトグラフィスカのオープニングを飾った写真家でもあって、5年ぶり。
私が彼女の作品に出会ったのは、2013年の世界最大のアートフォト展示会のパリ・フォトです。オーストラリアに生まれ、80年代はシドニーのテレビ局のカメラマンとしてキャリアを積み、90年からパリへ活動拠点を移しています。パリでの彼女の展示を待っていたのですがこれまでありませんでした。だから運良く展示期間中にストックホルムに行くことになったので行かない手はありません!
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 ©Vee Speers
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©Vee Speers
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 ©Vee Speers
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©Vee Speers

今回の展示は、『Bulletproof(防弾)』というシリーズ作品。この作品は7年前の前作『The Birthday Party』と同じモデルを使ってる。『The Birthday Party』では、架空の子どもたちのお誕生日会をテーマに、年々失われてしまっていく子ども時代の脆弱な純粋さ、若さ、美しさを氷に閉じ込めてしまったような作品でした。
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その彼らが10代に成長し青年期を迎え、体格もたくましくなったように見える一方、将来への不安から未知の敵 と戦うために武器を装備している。彼女特有の幻想的な色使いはそのまま引き継がれてますが、あどけなかった子どもたちの目が、成長して現実を見据える力強い眼差しに変わっていて、張り詰めて、一瞬で壊れてしまいそうな緊張感がありました。

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そのほかにも、英国を代表する写真家でもあり、マグナム・フォトのメンバーでもあるマーティン・パーの思わず笑っちゃうユーモア溢れる展示や、2014年の北欧若手写真家大賞を受賞した、ヨハン・ストリンドベリの受賞作品などなど、広大な展示スペースいっぱい使ったもりだくさんの大満足な内容でした!
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また、最上階のカフェもオススメです。大きな窓からは対岸のストックホルムの町並みが広がっていて、コーヒーもケーキもパンも美味しかったです!サンドイッチもスープもあって、ランチもできそうでした。
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ストックホルムは小さな島が連なってできている街で、移動がちょっと面倒だったりするのですが、このフォトグラフィスカは島の海岸沿いにあり、最寄りのスルッセン駅から15分くらい歩きます。1906年に税関として建てられたレンガ造りのアールヌーボー建築で、写真美術館としてリノベーションされ2010年にオープンしたばかり。著名な写真家による本格的な写真のワークショップや、講演会などなどまだまだ面白そうなイベントもいっぱいでした。ショップも楽しかったです!
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ストックホルムは全然時間がなくてあまり回れなかったのでまた行きたい!フォトグラフィスカもまた来ます!!

   
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2015年5月21日木曜日

コペンハーゲンで必ず行くべき!海と森に囲まれたルイジアナ美術館

日差しが眩しいくらいに夏らしくなってきたような気がしたのに、またすっかり涼しくなってしまったり。気温の差に体がおいつかないパリです。
フランスは日本に比べて祝日が少ないのですが、5月は珍しくたくさんあります。1日、8日、14日、25日と4日間も!!日本のゴールデンウィークを利用して両親がパリに来ていたので、私もこの祝日を利用して、北欧へ旅行しに行ってきました。2年前はフィンランドのヘルシンキに行ったので、今年は、デンマークのコペンハーゲンとスウェーデンのストックホルム。それぞれの都市でどうしても行きたい美術館と観たい展示があり、とっても短い期間だったのでそれだけを必ず行くっていうのをとりあえずの目的にしました。
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The Calder Terrace  © Museum of Modern Art
まず、コペンハーゲンでどうしても行きたかったのが、ルイジアナ近代美術館
ルイジアナ美術館は、コペンハーゲンの中心地からは少し離れたところにあります。郊外行きの電車に30分くらいゆられて、最寄駅からも15分くらい歩きます。でも、駅を降りた人の大半は美術館を目指すので、場所が分からなくても彼らに付いていけばちゃんと着けました。

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 The Sculpture Park  © Museum of Modern Art
週末だったのものあって、とっても賑わってました。特に小さい子のいる家族連れが多かったように思います。パリの美術館は、有名どろこは特に観光客とお年寄りが多いように思うのですが、コペンハーゲンは全体的に年齢層がもっと低く30、40代が比較的多いです。そして、小さい子を連れてるお父さんお母さんたちがすごくおしゃれ!!

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The North Wing © Museum of Modern Art
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 The South Wing  © Museum of Modern Art
海岸沿いの森の中にあって自然に溶け込み、とっても見晴らしもよくって、芝生でごろごろしたくなるような居心地のいい美術館です。
長屋みたいに横に広がっていて、スタイリッシュで清潔感がありモダンな美術館なので、最近できたのかなと思ったら、実はそんなに新しくありませんでした。最初のオープンは1958年。現在は7つの建物が海を望む中庭を囲むように連なっているのですが、始まりは古い別荘をガラスの廊下で繋げた3つ建物から成り立ってました。それが北館です。
ちなみに、アメリカのルイジアナ州みたいな名前だけど、どうしてルイジアナ?というと、この別荘のオーナーだった人が、結婚した3人の女性が全員ルイーズという名前だったというところからこの別荘をルイジアナと名付け、それをそのまま受け継いだのだそう。
66年にはコンサートホールができて、82年に一番背が高い南館、91年は日光にさらされないようように考えられた絵画専門の西館ができ、最後に98年には子ども館とショップというように、どんどん拡張していって、ぐるっと回れるようになっていった。また、2006年に3年かけてた改装工事が完了。この美術館を手がけた、ヨルゲン・ボーと、ヴィルヘルム・ヴォラートのデンマーク生まれの建築家デュオは、サンフランシスコ・ベイエリアの木造家屋と、日本の伝統的な家屋という両極端なところからインスピレーションを得ているというのが面白い。


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 The South Wing © Museum of Modern Art
ルイジアナ美術館は、創設者のクヌード W. ジャンセンの考える、サウナ原理という展示の構成方法で知られるようになりました。そのとき行われている展示を、hot(すでに有名な芸術家や巨匠の展覧会)とcold(まだあまり知られていない作家で、敷居の低い作品)といったように分けているのだそう。hotの作家で人を呼んで、新しい作家の作品に偶然の出会いを演出してます。

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David Hockney drawing Woldgate,©David Hockney
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 Vandaliseret Totem, 22 November, 2012 ©David Hockney
今回の展覧会を見てみると、順路通りに進んでいくとまず目にするのが、35歳のアイルランド人写真家リチャード・モッセの写真作品がガラス張りの中地下にあるギャラリーで行われ(cold)、次に77歳の巨匠デビット・ホックニーの、彼の生まれ故郷の風景を描いた鉛筆デッサンの作品の展示が少し奥のギャラリーで見つけられました(hot)。
モッセの写真は、コンゴ共和国の紛争の軍事偵察フィルムを利用した、目を焼き付けるような極彩色で暴力的な恐怖と美しさとを同時に浴び、もやもやを感じて消化できない居心地悪さでした。ちょっと歩くとデビット・ホックニーのモノクロの鉛筆のタッチに出会ったところで安心感を得ました。どこかさみしくて、やさしくて、懐かしさを覚え、モッセの写真との両極端な色と感情の変化がありました。

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Monologue, 2013 © Jeff Wall
またその先を進んでいくと、天井の高くて広びろとした開放感のあるギャラリーでは、若いアーティストたちに影響を与え続けている69歳のカナダ人写真家ジェフ・ウォールの大きな作品の展示が続きました(hot)。日常の風景を切り取ったというよりは映画の一場面のような、人物は演技をして映りこむものすべて細部にいたるまで創りこんだ作品で、今にも何か始まりそうでそこから動けなくなってしまうような、不思議な魅力がありました。

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Grande Riviere, 2001-02  © Peter Doig
最後の自動ドアを抜けて離れにあるギャラリーの地下へ階段を降りていくと、どーんと、ルイジアナ美術館のコレクションのピーター・ドイグの作品に迎えられます(どちらかと言えばcoldかな)。あまりパリでも見かけたことなかったので、ドイグの絵画をこれだけたくさん出会えたのはすごくうれしかったです!美術館の空間にもとっても合ってました。彼は、写真や雑誌の切り抜きをもとにして自分の世界を描いているのだけど、とてもファンタジーで物語的です。かなり好きになりました。
こうやって、現代の作家たちではあるけど、企画展では年代も作品の種類も様々なアーティストを混ぜあわせていて、飽きのこない工夫がされてました。それに加えて、中庭にはところどろこ彫刻作品が展示されてるので、見逃さないようにしないといけないです。1日中いても足りないかも。

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Louisiana Cafe © Museum of Modern Art
お昼は、美術館内のカフェで食べたのですが、たぶん訪れたほとんどの人たちがここで食べていたと思います。アレキサンダー・カルダーの作品と海が向こうに見える、中庭も目の前に広がっていて、ここでゆっくりしてしまう人たちも。

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The Childrens's Wing Louisiana © Museum of Modern Art
あと、ちびっこスペースも充実してて、日の光が明るく差し込む子ども館は、地下から2階までの1棟全部。ワークショップもいっぱい企画されてるみたいで、だから小さい子どもたちが多かったんだなと思います。
コンサートや討論会、講演会などなど、いろんなイベントもりだくさんで、スカンジナビアで最大の現代アート美術館であり、デンマークの人たちにとって 大切な文化の発信地。こんなところあがあるなんてうらやましいなぁと思います。
私はまた数年後きっと来ると思います!!大好きな美術館の一つになりました!
コペンハーゲンは、北欧の街の中で一番好きだなと思いました。ヘルシンキほど観光地化されていなくて、ストックホルムよりも面白くて旬なものが集まってる。話す人誰もが心優しくて親切。もちろん裏路地の若者が集まるところはちょっと道が汚かったり、怖そうなところもあったけど、パリよりずーっと清潔感があり安全で、街がデザイン性豊かで若いパワーがみなぎってる。子どもたちにとっても住みやすそうだし、これからの街だなという感じがします。



   
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2015年4月30日木曜日

18世紀の宮殿を使用しているフランスの国会議事堂に行ってみよう! l'Assemblée nationale

最近ちょっとした記事を読んで驚いたのですが、フランスの小学校の最高学年のCM2(日本の小学5年生の年齢)のクラスでは、子どもの権利条約の日の11月20日にちなんで、Le Parlement des enfants、“子ども議会”という、民主主義を学ぶプログラムがあるようです。1994年から始まり、今年で20回目となるこの子ども会議というのは、これはどこの学校でも行われているような、ただ教科書で国会の仕組みや法律を学ぶ、というものではないのです。毎年全国から審査で選ばれた577校は、公民の授業時間を使ってクラスで1〜3つの法案を起草し、国会に発議することができるのです。ちなみに577校とういうのは、フランス国民議会の定員が577人からきてます。法案のテーマは毎年あるようですが、子どもの権利であったり、兄弟家族、環境問題、そういった、子どもたちも身の回りのこと。
集められた法案は担当議員や教育省などの審査会で4つに絞られ、その中から参加した全577校が1番よいと思う法案を投票で選出し、表彰されます。でもそれだけでは終わらなくて、選ばれた法案は実際の国会で審議され、これまでの20年間ですでに子ども議会で選ばれた4つの法案が通り、国の法律となっていました。例えば、2000年3月には、子どもたちの提案から、「児童虐待の行為を見つけ、防止するために、学校の役割をより強化する」法律が制定されました。
正直なところ、小学生の頃に子どもの権利なんて考えたことなかったし、国会なんて誰か大人がやってることで自分とは関係ないことだと感じてました。フランスの子どもたちは小学生の頃から政治に興味を持つようになっていくんだと、感心してしまいました。
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この子ども議会を主催しているフランスの議会の一つ、Assemblée nationale (国民議会 )の議事堂見学ツアーに参加してきたときのことを書こうと思います。フランスは独立した二院制で、上院の元老院と、下院の国民議会があります。それぞれに議事堂がありますが、両方とも宮殿を使用してます。
国民議会は、ルイーズ・フランソワーズ・ド・ブルボンの邸宅のために1722年に建てられたブルボン宮殿です。フランス革命によって没収されてしまいますが、ルイ17世が王政復古を果たしブルボン朝が復活し、宮殿は子孫のコンデ公のもとに返ってきます。国民議会へその後売却され、7月革命の起こった1830年代建築家のジュール・ジョリーによって復元されました。
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入り口に予約した時間に集合。自由見学とガイドツアーと両方あります。身分証明書の提出をして、持ち物検査を通過してからついに国会議事堂に入れました!面白かったところを選んでみようと思います。
最初に通されるのがこの、フランスの詩人ジャン・タルデューの詩からインスパイアされた、現代画家のピエール・アレシンスキーの作品で飾られたスペース。意外にも、宮殿の中には20世紀に入ってからは積極的に現代芸術を購入し、いたるところに展示されてます。ここが一番好きな場所です。
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さっきの小さなスペースを過ぎると、宮殿で一番豪華きらきらした場所にたどり着きます。一番上の写真もこの場所です。ここは祝宴が催される場所で、1845年にルネサンスをイメージして作られました。ヴェルサイユ宮殿の鏡の回廊をもとにしているそうです。大きな窓からは、お庭が広がって眺めもいいです。隣に建てられている、国民議会の議長邸、L'hôtel de Lassayがこの部屋から繋がっています。
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もう使われてないけど、古いエレベーターのある広い廊下もかっこよかったです。二階のプレスルームにつながる階段で、たくさんのジャーナリストたちが集まる人の行き来が一番多い場所。新聞や雑誌、ちょっとしたスナックが買えるキオスクもあります。
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このホールは、議事堂で一番象徴的な場所。フランス革命から続く、宮殿の警備をしているフランス共和国親衛隊の楽隊によるセレモニーが午後の国会審議の前に毎回行われてます。天井画は、当時のオルレアン朝フランス国ルイ・フィリップが、フランスの画家オオラース・ヴェルネに描かせたもので、17年間かけて1830年に完成。平和と繁栄、北アフリカに進出していた、ルイ・フィリップのマニフェストが描かれてるみたいです。
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この部屋は、議員さんたちがインタヴューを受ける場所。テレビなどでもよく流れる部屋。
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中庭は、ブルボン宮殿の建てられた当時を維持しています。右側は、さっき登場した議長の邸宅、L'hôtel de Lassay。一番奥に見えるのは、外務省です。この中庭で、ジャーナリストや議員たちが座って話したりしてるところなんだそうです。
そしてこの真ん中にあるまん丸のモニュメントは、アメリカの芸術家ウォルター・デ・マリアの「La sphère des droits de l’homme(人権の球)」という作品。フランス革命200周年のお祝いに創られたもので、周りには1789年に採択された17条のフランス人権宣言が刻まれてます。
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ドラクロアに描かれた壁にかこまれているこのホールは、シャンデリアやソファなどのインテリアも素敵でした。ここは、左派の議員たちの交流の場なのだそう。ちょっと面白いです。
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そしてついにやってきたのが、国会のメインのドームになってる会議場。日本の国会議事堂の本会議場のようなところ。ここも、建築家のジュール・ド・ジョリーによって19世紀に改装され、この形になりました。
577名の議員の席が下のほうにあって、柱で囲まれてる上の段は観客席です。誰でも議会を見学することができるんです。
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この部屋は個人的にとっても好きな場所でした。コンデ公が宮殿を取り戻したときには、ここはダイニングだったようです。天井はフランス人画家のフランソワ=ジョゼフ·ハイムが描いたもの。
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その後、まだインターネットがない時代はメールも使えなかったので、ここで議員さんたちは手紙を受け取って読んだり、手紙を書いたりする部屋だったそう。この上の写真の、”ピアノ”と呼ばれている郵便受けがそれを物語ってます。議事堂内のネット環境が整ってからはあまり使われなくなってしまったようで、なんだかちょっとさみしいです。
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ここは、議事堂にある、図書館。
前に、『パリの美しすぎる図書館ベスト5! 大学図書館から、修道院、ブルボン宮殿まで』で紹介したので、興味があったらぜひ図書館特集の記事も見てください→ http://www.vogue.co.jp/blog/taco/archives/2861
図書館は議員さんと研究者のみに限られて、一般の人たちは利用することはできませんが、オンラインでデジタルアーカイブを閲覧することは可能。70万の蔵書を誇り、ロベスピエールの憲法の草案や、ジャンヌダルクの裁判の資料なんかもあるみたいで、わくわくしてしまいます。
一通り見てきましたが、宮殿を議事堂として使用してるので、議員さんたちもいなかったし、議事堂に来た気があまりしなくて、歴史的な宮殿を見学してる気分ですごく楽しかったです!今度は、観客席に座って、審議中の白熱した様子も観に行ってみたいです。実は日本の国会議事堂を見学したことがないので、日本のも行ってみて比べてみたいです。
平日と土曜日に、1日数回の見学ツアーが企画されていて、無料で参加することができます。専用ウェブサイトから予約できます。意外と人気で予約がいっぱいなのですが、予約してなくても当日早めに行けば入れてもらえることも。ぜひぜひ素敵な宮殿に遊びに行ってみてください!!

   
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2015年4月24日金曜日

プラダ×ヴッパタール舞踊団、チャラヤン×AyaBambi×ライアン・ヘッフィントン!!ファッションとダンスを融合するプロジェクトMOVEment

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今夜はお仕事が終わってから、パリの北にあるパリ市立アベス劇場へ行ってきました!コンテンポラリーダンスが大好きで、毎月数回劇場に通ってます。
そう言えば、つい先日の東京芸術劇場では、私が一番大好きな振付家アンヌ・テレサ・ドゥ・ケースマイケルが主宰するローザスの『ドラミング』の公演があったようなので、日本にいたら私も観に行きたかったです!!この演目の衣裳を担当しているのが、アンヌと同郷のドリス・ヴァン・ノッテンです。また逆に、マルタン・マルジェラがH&Mとコラボしたときのプレゼンテーションでは、ローザスがダンスを披露していました。ダンサーのためにファッションデザイナーが衣裳をデザインする、または 新作の服の発表にダンサーを起用する、というような、ダンスとファッションは、お互いにその領域を侵食しあって高め、身体を通した芸術としてとっても深い結びつきがあると思います。
ただ、これまではどちらか一方のためにもう片方は支える側の役割を果たしてきたと思います。それをあえて、ショートムービーを撮るという目的のもとに、ファッションとダンスを同じレベルに融合させたAnOtherマガジンがしかけたプロジェクト、MOVEment をネットで見つけたのですが、とっても面白かったです!ここで注目すべきなのは、ダンス作品の記録を目的とした映像ではないってことです。
[youtube=https://www.youtube.com/watch?v=43L754iMmkI]
Prada x Dancers of Tanztheater Wuppertal
[youtube=https://www.youtube.com/watch?v=1jf-rmjGXvY]
Gareth Pugh x Wayne McGregor
[youtube=https://www.youtube.com/watch?v=N2YhzBjiYUg]
Chalayan x AyaBambi and Ryan Heffington
[youtube=https://www.youtube.com/watch?v=SFwrEAU_hAg]
Calvin Klein Collection x Jonah Bokaer and Julie Kent
[youtube=https://www.youtube.com/watch?v=Kj8igpZDPMc]
Iris Van Herpen x Russell Maliphant
[youtube=https://www.youtube.com/watch?v=wGAMfQpHBcE]
Alexander McQueen x Marie Agnès Gillot
[youtube=https://www.youtube.com/watch?v=5sVxDMKi0ek]
Stephen Jones Millinery x Jasmin Vardimon
全部で7つあるけど、上から3つが特にオススメです!
まず一番上の、プラダのデザインした衣裳でピナ・バウシュが創設したヴッパタール舞踊団のダンサーたちが踊る作品。どちらも言わずと知れた大御所。こんな素敵な組み合わせが実現していたことにただ驚きです!ヴッパタール舞踊団の衣裳はいつも、ちょっとぼったりしたスラックスに背広、おばあちゃんのタンスからひっぱりだしてきたような、くったりした味のあるワンピースなど、ひと昔前の古き良き時代を感じるようなものが多かったように思うで、すごく新鮮に感じました。
上から2番目のガレス・ピューと、ウェイン・マグレゴーのコラボレーションは数年前から続いてます。2012年のマグレゴーの作品、『Carbon Life』でガレス・ピューが衣裳を担当し、逆に、ガレス・ピューの2015年春夏コレクションのプレゼンテーションにマグレゴーが振り付けてる!


[youtube=https://www.youtube.com/watch?v=lDbJXFHcoGM]


それから、ものすごい組み合わせなのが上から3番目!チャラヤンデザインの衣裳を纏ってる、今もっとも勢いのある日本人女性ダンサーデュオのAyaBambiを、注目度ナンバーワンの振付家、ライアン・ヘッフィントンが振り付けた作品。ライアン・ヘッフィントンは、あの12歳の天才ダンサー、マディー・ジーグラーちゃんが踊るPVで話題のSia の『Chandelier』や、シガー・ロスの『Fjögur píanó』などなど多くのPVを手がけてる人。


 [youtube=https://www.youtube.com/watch?v=2vjPBrBU-TM]
[youtube=https://www.youtube.com/watch?v=8i9vEBWnu9I]
私は舞台芸術作品は劇場に行って、ライブで劇場を覆う空気も感じながら観るもの一つの醍醐味だと思いますが、それをも覆し、ライブ感はない編集された映像作品というのもまた違った魅力がありました。それは、コレクションのファッションショーが演劇性を失いつつあって、その場に行かなくてもネット配信されて気軽に見れるようなったり、ランウェイではなくコレクションムービーを発表する流れに似てる気がします。身体を通して繋がっていたはずのファッションとダンスが、映像っていうお鍋の中で料理されて、データになってまったことで身体性が失われていくのも、逆行してるんじゃなくて、ファッション、ダンスというくくりを超えた別次元の世界に連れて行ってくれるんじゃないかなって期待してしまうのです。

   
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2015年4月18日土曜日

パリの “ カワイイ ” ルーツはここにあり! カルナヴァレ美術館

4月も半ばになって、なぜか今週は急に暖かくなって、春も通り越して夏みたいな気候でした!サングラスなしでは目を開けてられないくらい日差しがサンサンとして眩しいくらい。でも来週からはまたぐっと涼しくなってしまうみたいで、二転三転するパリの春に振り回されてます。
パリに来て6年経ちますが、春になると来たばかりの頃を思い出したりして気持ちも引き締まります!最初の年は、とにかくどこへでも出かけてたのですが、最近は同じところばかりぐるぐるしてしまってる感じです。そんな風に過ごしてたときに、まあいつか行けばいっかぁと思って後回しにしてたようなところにふと出かけたら、ひょんなことに素敵な出会いがあったりするのも面白いところ。
たまたま無料だったのでふらっと立ち寄ってみた、古い邸宅が立ち並ぶ歴史の趣きのあるマレ地区にある、カルナヴァレ美術館に意外な発見がありました!
カルナヴァレ美術館こと、パリ市歴史博物館でもあり、彫刻、絵画、版画、写真、などなど、58万点にも及ぶ、パリに関連する資料を有する、パリの歴史を知る上で欠かせない場所であるのは確か。なんでここに今まで来なかったんだろうって思いました。
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入ってみて、まず感じたのが、いわゆる敷居の高い博物館のかたくるっしさが全然なく、とにかくどこの部屋へ入ってもかわいい。パリの“カワイイ”のルーツはここにあったのか!となるほど納得。
壁紙もなんでシマシマなの!展示してあるおもちゃみたいな太鼓、木の兵隊さん、家具からなにまで、パリっぽいって思うものばかりです。
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マレ地区の中でも、歴史の一番古い建物の一つで、16世紀にパリ議会長だったJacques des Lignerisのために作られたルネサンス建築の邸宅。その後いろんな人に渡り様々な変遷がありますが、大きな転換期は皇帝ナポレオン三世のフランス第二帝政時代の知事ジョルジュ・オスマンが指揮したパリ改造。現在まで残るパリの都市景観の礎を築いたこのパリの大改造計画の一環に、これまで教会や市庁舎にばらばらに保管されていたパリの資料や芸術品を集めて保存展示するための歴史博物館を作ることが持ち上がりました。そのために、このカルナヴァレ邸宅を1866年に購入、1871年に博物館を開館しました。
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ルイ15世の時代の王室が美術コレクションを増やしていった頃から、芸術支援を厚くしていたルイ16世の時代、そして、ルーブル美術館が開館したフランス革命の時代から、パリ万国博覧会のベル・エポックの時代までパリの大波乱の黄金期を中心に集められています。当時の室内の調度もたくさん展示されていて素敵でした。
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芸術品がたくさんある、というわけではないので、ルーブル美術館やオルセー美術館にはもう行ったことあるし、何回も来て行くとこない!っていう人や、パリの歴史にも詳しくて骨の髄まで愛してるっていう人にはもってこいの場所だと思います。正直なところ全然期待していなかったので、こんなにかわいいところだのかと、やられた!という感じでした。意外な発見がありますよ。
CARNAVALET MUSEUM
16, rue des Francs-Bourgeois
75003 Paris
10時〜18時 月曜日休館

   
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