2015年4月18日土曜日

パリの “ カワイイ ” ルーツはここにあり! カルナヴァレ美術館

4月も半ばになって、なぜか今週は急に暖かくなって、春も通り越して夏みたいな気候でした!サングラスなしでは目を開けてられないくらい日差しがサンサンとして眩しいくらい。でも来週からはまたぐっと涼しくなってしまうみたいで、二転三転するパリの春に振り回されてます。
パリに来て6年経ちますが、春になると来たばかりの頃を思い出したりして気持ちも引き締まります!最初の年は、とにかくどこへでも出かけてたのですが、最近は同じところばかりぐるぐるしてしまってる感じです。そんな風に過ごしてたときに、まあいつか行けばいっかぁと思って後回しにしてたようなところにふと出かけたら、ひょんなことに素敵な出会いがあったりするのも面白いところ。
たまたま無料だったのでふらっと立ち寄ってみた、古い邸宅が立ち並ぶ歴史の趣きのあるマレ地区にある、カルナヴァレ美術館に意外な発見がありました!
カルナヴァレ美術館こと、パリ市歴史博物館でもあり、彫刻、絵画、版画、写真、などなど、58万点にも及ぶ、パリに関連する資料を有する、パリの歴史を知る上で欠かせない場所であるのは確か。なんでここに今まで来なかったんだろうって思いました。
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入ってみて、まず感じたのが、いわゆる敷居の高い博物館のかたくるっしさが全然なく、とにかくどこの部屋へ入ってもかわいい。パリの“カワイイ”のルーツはここにあったのか!となるほど納得。
壁紙もなんでシマシマなの!展示してあるおもちゃみたいな太鼓、木の兵隊さん、家具からなにまで、パリっぽいって思うものばかりです。
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マレ地区の中でも、歴史の一番古い建物の一つで、16世紀にパリ議会長だったJacques des Lignerisのために作られたルネサンス建築の邸宅。その後いろんな人に渡り様々な変遷がありますが、大きな転換期は皇帝ナポレオン三世のフランス第二帝政時代の知事ジョルジュ・オスマンが指揮したパリ改造。現在まで残るパリの都市景観の礎を築いたこのパリの大改造計画の一環に、これまで教会や市庁舎にばらばらに保管されていたパリの資料や芸術品を集めて保存展示するための歴史博物館を作ることが持ち上がりました。そのために、このカルナヴァレ邸宅を1866年に購入、1871年に博物館を開館しました。
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ルイ15世の時代の王室が美術コレクションを増やしていった頃から、芸術支援を厚くしていたルイ16世の時代、そして、ルーブル美術館が開館したフランス革命の時代から、パリ万国博覧会のベル・エポックの時代までパリの大波乱の黄金期を中心に集められています。当時の室内の調度もたくさん展示されていて素敵でした。
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芸術品がたくさんある、というわけではないので、ルーブル美術館やオルセー美術館にはもう行ったことあるし、何回も来て行くとこない!っていう人や、パリの歴史にも詳しくて骨の髄まで愛してるっていう人にはもってこいの場所だと思います。正直なところ全然期待していなかったので、こんなにかわいいところだのかと、やられた!という感じでした。意外な発見がありますよ。
CARNAVALET MUSEUM
16, rue des Francs-Bourgeois
75003 Paris
10時〜18時 月曜日休館

   
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