パリには、真夜中のアートイベントが年に二回あるということは前にも書きましたが(前に書いた記事)、今年もその中の一つ、Nuit Blanche 2012 に行ってきました!!
毎年開催される、メインの場所はかわるのですが、今年は、セーヌ川沿いに、所狭しとアートスポットが出現しました。東岸から攻めるか西岸から行くか、迷いどころです。
まずは西の方にある、パレ・ド・トーキョーに行って、パンフレットを入手。パラパラと見たけど、写真も少ないので、あんまりよく分からない。だから、とりあえず、まわってみることに。
歩いて行ける、シャイヨー宮へ。2014年にパリに完成予定のフランク・ゲーリーによる、ルイ・ヴィトン財団の美術館の模型や映像の展示。完成したら絶対行ってみたい!!
それから、日本人アーティストのナカムラモトミチのビデオインスタレーションを見に、パリ日本文化会館へ行きました。去年、Gaite LYRIQUEでも展示されていたように、(前に書いた記事)パリで大人気のアーティスト。少し外れたところだったのに、ここにもたくさんの人たち。
かわいいおばけたちが、人間たちを捕まえて、囲んで覗いてる感じが楽しかった!
かわいいおばけたちが、人間たちを捕まえて、囲んで覗いてる感じが楽しかった!
そこから、一気に地下鉄で東の端へ。少し寄り道して、ローズ・ベーカリーが出店してる、La maison rougeへ。カボチャのスープで癒されたけど、まだまだお腹すいていて、もの足りない。
そこから、Les Docksへ。以前にギャルソンの展示で紹介したところです(前に書いた記事)。まだ展示はやってるみたいでした。そこの、大きい広場では、雨がぱらついていたにも関わらず、たくさんの人たちで賑わってました。スクリーンではティルダ・スウィントン主演の、今は改装中のパリ モード美術館で撮影されたKaterina Jebbの短編映画が流れいて、その脇には、DJのブースと、バー。あまりにもお腹空いたので、サンドイッチと、カフェオレで、一休み。
休憩してからは、セーヌ川沿いをお散歩。暑くもなく、寒くもなく、夜のお散歩に最適なこの時期。冬に移り変わる前の、人は多いのに少しさみしげな空気がいい感じです。
イベントやってそうなとこを見つけたから、ふらふらと近寄ってみると、面白そうなライブペインティングしてる人たち発見。Teurk&Simon Roubyの二人組。
磁気のある液体を流してから、磁石で液体を動かして描いているそれが、とっても不思議で生きてるみたいで面白い。
ふと、京都で活躍している、タイムペインティングアーティストの仙ちゃん、こと仙石彬人さんのパフォーマンスを思い出しました。彼はインクやオイルなどなどを使って、光を演奏するアーティスト。そしたらなんと仙ちゃんも、この同じ時期に京都で「Nuit Blanche」のイベントをしていたみたい。(でもKyoto Nuit Blancheとは関係なく、独自に行うイベント。)
もう少し、川を歩いてると、光る二階建てのシモーヌ・ド・ボーヴォワール橋を発見。
この橋は面白くて、途中交差しながら、二重の橋が上下に行き来している。そこでは、これがイベントじゃなかったら、ホームレスみたいに見えてしまうような格好で、ビニール敷いて機材持ち込んで、自由な感じのOIDEMというパリを拠点に活動してるアーティストグループ。橋にかけてる真っ赤な光と音楽のインスタレーション。
こんな夜に出歩くことは滅多にないけど、たまには楽しい。セーヌ川がこんなにきらきらしてるのも初めて見たかも。また来年を楽しみにしよう。
いつもこういうイベントで思うのは、主催者や取り仕切ってる関係者の人たちの影を感じることがほとんどなく、一応場所は決められてはいるけど、それぞれの場所で、またはそれ以外の場所でも、自然発生的にアーティストとそれを見にやってくる人たちが集まり、お互いがほろ酔いで、少しいい加減な具合がちょうどよく、それがとてもパリらしい。それに、ある一部分の若者だけの内輪的なイベントに終わらないところが、さすがだと思う。
日本でやると真夜中は特に、行政は責任を感じるから規制やらなんやらで、難しいのは当たり前だろうなって思うけど、パリのお役所の人たちがこういうのをひょいとやってしまうのは、街の人たちの、何かあったら自分の責任だっていう暗黙の了解があるのを雰囲気で感じられる。他人に押し付けない代わりに、自由に好きなように遊ぶのが上手な国の人たち。
日本でやると真夜中は特に、行政は責任を感じるから規制やらなんやらで、難しいのは当たり前だろうなって思うけど、パリのお役所の人たちがこういうのをひょいとやってしまうのは、街の人たちの、何かあったら自分の責任だっていう暗黙の了解があるのを雰囲気で感じられる。他人に押し付けない代わりに、自由に好きなように遊ぶのが上手な国の人たち。
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