11月はパリ写真月間でした。毎年、この時期には、世界最大の写真フェアのパリ・フォトを、始めとするアート写真の展示会や、写真集を集めた展示会が各地で行われます。それに合わせて、パリのギャラリーでも写真の展示が多くなります!!
去年は、世界中からギャラリーや出版社が集まるパリ・フォトの様子をレポートしました。
今年は、まだ未開の写真集の展示会にもいろいろ足を運んでみました。
まずは、国立美術学校のボザールで行われていた、Offprint Paris 。20国以上から、130のアート、写真、デザインに関する本の出版社、音楽レーベルが集まっていて、訪れた人たちは本や雑誌を直接見て、その場で購入することができます!
パリフォトは有名なギャラリーや大手出版社が出展してますが、ここはもう少し小さめなヨーロッパの出版社が多かった印象です。並べられた机の小さなスペースに、ざざっと写真集を置いていたり、入場料も無料なので学生や若い人たちが多く、自由な雰囲気でとても活気のあって楽しいフェアでした!!日本のビックサイトで行われる文学フェアみたいな感じでした。
そして、もう一つは、polycopies 。ここはもう少しこじんまりとしているんですが、なんと、セーヌ川に浮かぶ船の中で行われてるのが面白いです。
こんな感じで、35の写真出版社が世界中から集まってます。入場料は無料で自由に出入りできて、ここも同じようにその場で写真集を買うことができます。Offprintもそうですが、イベント期間中は、講演会がいろいろ企画されていたり、アーティストたちのサイン会もあって、。
写真集を見てるとき、ときどき、ゆらゆらっと船が動くのが少しこわくて船酔いしてしまいます。
それから去年に続いて2回目となる、日本の若手写真家を世界に発信する展覧会、TOKYO 2020 #2。今年は、ポンピドゥー・センターの目の前にある写真ギャラリー、YellowKornerの2階で行われてました。今回選ばれたのは、前回からのKosuke、山本渉、水谷吉法、そして、新しく加納俊輔、佐久間里美、山崎雄策が加わって、日本の今の旬な写真が集まって、オープニングイベントではぎゅうぎゅう詰めなほどに大勢で賑わってました!!
東京の展示は、2015年1月21日(水)~29日(木)にIMA CONCEPT STOREで行われる予定なので、ぜひぜひ見に行ってみてください!!私も日本に帰ったときにIMA CONCEPT STOREに行ってきたのですが、六本木のAXISビルにあるギャラリー兼、写真集や雑誌を中心としたショップで、面白いものがそろってて楽しいです!それに奥にはなんとカフェも併設していて、すっごく居心地よくてお気に入りなとこです。
それから同じ時期に、ヨーロッパで大人気の写真家横田大輔の講演会がアート写真の美術館、LE BALで行われてたので聴きに行ってきました。写真を撮り始めた頃から、どのように自分のスタイルを確立していったのか、そして近時の展示のことなど面白い話が聞けました。地下のフロアいっぱいに次から次へと人がたくさん集まってきて、注目度が高いのが感じられました。
このLE BAL は、最近私が気になってるスポットで、地上階にカフェと小さなショップ、そして地下にはギャラリースペースがあります。もともと戦前は地下がダンスフロアのキャバレーとして営業されていて、戦後は1992年まで賭博場だったようです。2006年にパリ市が買い上げ、2008年には世界的な写真家集団のマグナム・フォトのパリ支部のサポートを得ながら、美術館としてリノベーションされました。講演会や勉強会、ワークショップなどに力を入れているのが特徴。それに、カフェも美味しいと評判。パリの北のはじっこ18区にあって、ちょっと場所が行きづらいところにあるのですが、面白い展示が多いのでオススメです。
それからそれから、スウェーデン会館のカフェにお昼に行ったときに、ギャラリーでたまたま見た展示がすごくよかったので紹介します。1950年にフィンランドに生まれ、スウェーデンで活動しているTuija Lindströmというスウェーデンで最も著名な写真家の展示。スウェーデンのヨーテボリ大学で初めて教授となった女性。彼女の80年代の作品を中心とした展示でした。
彼女の捉える子どもや動物たちがすごく魅力的でかわいく、見つめる優しい視線が感じられる写真で、ファンになりました!!
まだまだたくさんいろんなところで写真の展示をやってたので、
詳しくはここへ →http://moisdelaphoto-off.org/2014/
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