2014年11月9日日曜日

エルメスの馬具 × ドリス・ヴァン・ノッテンの衣裳! ジンガロのバルタバスが率いるヴェルサイユ馬術アカデミー

パリに住んで5年目になりますが、先週ヴェルサイユ宮殿を初めて訪れました。
機会にめぐまれずいつもからぶりでなかなか行けませんでした。11月から3月までのローシーズン中は、フランス国立美術館と同じように、毎月第一日曜日のみ無料になります。それに合わせてついに念願の入城を果たしました!!すごく混むとうわさで聞いていたのですが、そんなことはなく、チケット売り場に列がないからなのか、すんなりと入れてしまいました。第一日曜日は狙い目かもしれないです。
ヴェルサイユ宮殿はパリに来たら外せない観光スポットだと思うので、行ったことのある人たちはたくさんいると思いますが、宮殿でもらったマップを広げてみると、宮殿手前の駐車場のもっと手前に厩屋が二つあります。その東側の大厩屋は、今はヴ ェルサイユ馬術アカデミーになっています。
その昔、ルイ14世が宮殿を建てているときの1683年、600頭の馬と、騎手、馬の世話をする人たち、音楽隊たちを収容する二つの建物も同時に作りました。フランス革命で閉鎖されてしまっていたのですが、2002年に、本来の役割であった厩屋として使うようにしようという動きになり、世界的に有名な騎馬スペクタクル集団のジンガロを主宰する、バルタバスに大厩屋の再生を託し、馬術アカデミーを開校することになりました。
その、バルタバスが率いるヴェルサイユ馬術アカデミーのスペクタクルショーをこの大厩屋で観てきました!
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ヴェルサイユ馬術アカデミーは、学校でもあり舞台芸術カンパニーでもあって、日々進化していき、馬術の技術を伝承するだけではなく、アーティスティックな要素を盛り込んでいる。その中には、フェンシングやダンス、歌、そして弓道もあり、ショーは、それらすべてを組み合わせていている内容になっていました。
その実、ショーの最初は大きな弓を持ち袴を履いた女性が3人現れて、お互いにと客席とに挨拶をして始まったのにはびっくりしました!
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手入れの届いた素晴らしく美しい毛並みで、たてがみやしっぽの毛を、髪の毛みたいに編んでいるもの素敵で、馬たちが疾走する姿に見とれてしまいます!!馬具はエルメスが提供していて、騎手たちの衣裳はドリス・ヴァン・ノッテンがデザインした、色褪せたヴィンテージ感のあるジャケットとグレーのパンツ、縞模様のベルト。意外なところで共演しているとこにも注目。
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木の骨組みと鏡で覆われた劇場は、バルタバスの騎馬集団ジンガロの拠点としている、パリ郊外のオーベルヴィリエのジンガロ劇場を作った建築家パトリック・ブシャンが改装してます。
[youtube=https://www.youtube.com/watch?v=tgLlbfhDxlk]
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外から見た、大厩屋。馬が彫り出されている門もかっこいいです!!
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ショーの後は、実際に馬たちが出番を待っている厩屋も見学できます! レトロな雰囲気が残ってます。ブティックも覗いて、すっかり大満足。馬好きな人はもちろん、初めて体験する人たちもぜひ、ヴェルサイユ宮殿に行くときは、大厩屋で馬術アカデミーのショーも一緒に楽しんでみてください!!45分前までならその場でチケットを購入できます。
また、大厩屋だけではなく、このヴェルサイユ馬術アカデミーは、世界的な音楽家とコラボレーションして作品を発表してます。2013年には、アメリカ人の元パリオペラ座ダンサーで振付家のキャロリン・カールソンのカンパニーと一緒に、パリ北部の ラ・ヴィレット公園にある大ホールで、『we were horses』を発表。これが私の初めて観た、バルタバスによる騎馬スペクタクルショーでした。
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↑これです。前日に日本からやってきた両親を無理やり連れて観に行ったのが懐かしいです。案の定、母は半分くらい寝てました。
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劇場の裏の様子。
なんとこの『we were horses』の一部分が、今回のヴェルサイユのショーの最後に組み込まれてて、また観れて嬉しかったです。
私が、バルタバス率いるジンガロを知ったのは、“日本に来日公演がある”、という一時帰国したときに見たJR山手線のつり革広告でした。そのときは、1万円を超すチケット料金に尻込みして行くのを断念したのですが、ジンガロはパリ郊外にある劇場を拠点にしているっていうのをネットで見て、そこで公演があるのを調べてやっと去年の冬にジンガロ劇場に行けたときは感動しました!
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劇場はまんまるの形をしていて、前の方の席は土をかぶるほど近いです。そのとき観た作品の『Calacas』は、手を伸ばせば届くくらい馬もすぐそこまでやってきます。 馬たちがかっこいいのは言うまでもなく、騎手の人たちも天井から降ってきたり、ヘンテコな楽器を鳴らして踊って会場を盛り上げ、めくるめく展開にドキドキ興奮しっぱなし。本当にすごかったです!!それに客席の外側もぐるっと一回り全体が舞台になっていて、馬たちが目で追えないほど全速力で疾走しているとき、その速さを疑似体験したみたいで感動的でした!!
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待合室のテントがこれまたすごい。まわりに歴代のポスターや写真、衣裳が展示され、中央はバーとレストランになっていて、講演後はディナーも楽しめます。
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来年もまた、ジンガロかアカデミーの作品を観に行きたいなぁ。それに乗馬もしてみたくなってしまいます!
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