2013年1月8日火曜日

アウトサイダー・アートを集めた、世界中を移動する美術館がパリにやってきた! The Museum of Everything

通りを歩いてると、なんだか、学祭みたいな雰囲気を醸し出してる小さな入り口を発見。たくさんの矢印に導かれて進んで行くと、そこは美術館になってました!

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ここは、Chalet Societyという、元パレ・ド・トーキョーのディレクターでありチーフ・キュレーターだったMarc-Olivier Wahlerを迎えて、同時代の芸術機関に対して疑問を投げかけるプロジェクト。もともと、学校だったところを改装して美術館に変身させてます。
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そして立ち上がりの最初の展示は、The Museum of Everithingという、世界中を巡回してる移動美術館。2009年にロンドンで始まった、この移動美術館は、イタリアのトリノ、モスクワ、そしてパリにやってきました!19世紀から21世紀までの、主にアウトサイダー・アーティストたちの作品を集めて紹介しています。
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展示風景は、残念ながら撮影できませんでした。会場は改装してるとは言っても、建物の中は中身がアート作品になってる以外には、ほとんど手をつけてない状態で、展示の仕方もホワイト・キューブにはほど遠い、むしろ対極にあるようなものでした。廊下にも、踊り場にも、もちろん教室やトイレの隅々まで作品は飾られ、ごちゃごちゃしてるけど、人もいっぱいでわいわいがやがやのとても活気のある楽しい高校の文化祭のような感じ。 
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まずは、ヘンリー・ダーガーから始まりました。一番大きく展示スペースをとってました。私は、いつも彼の作品に出会うと躊躇してしまいます。誰かに見せようと思って描いてたつもりじゃないかもしれないものを、こうやって時を経てから、自分の知らないところで世界中の人たちにさらされることになるなんて。ここに展示されてるアウトサイダー・アートとくくられているアーティストの中には、こうやって人に見せる、発表する、という目的なく作っていた人もいるはず。既に著名なアーティストたちは、個人的な手紙や日記、ちょっとしたドローイングなども、後世に残っていくかもしれないっていう覚悟も少しはあるのかもしれないけど、そうじゃない人たちにとって、作品が知らないところで世に出ているというのはどういう気持ちなんだろうと想像していまします。
そのスペースをすぎると、壁という壁はすべて作品に埋め尽くされていてるところを、人をかき分けて通っていくことになります。Willem van Genkのバスがすごくかっこよかった!あと 、私の大好きなフランス人のACMもあるかなぁって思いながら歩いてたら、やっぱりありました!!
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ACMの作品のこの写真は、今回の展示のではないですが、同じシリーズのものがいくつか展示されてて、透明のケースに入れられての展示は初めてで、また違ったものに見えました。
他にも、中国人Guo Fengyiの見上げてしまうほど大きい絵や、プロレス好きの日本人アーティスト、Tomoyuki Shinkiのカラフルな作品、Calvin & Ruby Blackのかわいすぎる人形劇の映像と、手作りの人形たち。とっても楽しかった!!
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会期が2月24日まで延期されました!!
ぜひ、遊びに行ってみてください!!
Chalet Society
14 boulevard Raspail
75007 Paris, France 

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