2012年11月12日月曜日

大駱駝艦がパリで、世界で初めて劇場での金粉ショー!!

最近は嬉しいことに、パリで舞踏の公演が毎週のようにありますが、去年に続いて今年も大駱駝艦パリ日本文化会館にやってきました!!
去年のパリ公演前回の記事)、「おままごと」と「灰の人」が大好評で、フランス人の舞踏を初めて観たという友だちも、大絶賛してました。今回は日本文化会館の15周年をお祝いした、特別の公演。世界中で初めて劇場での、金粉ショー。金粉ショーいうのは、白塗り舞踏以前のもので、資金集めのためにキャバレーで行われていた、当時の若いダンサーたちのイニシエーションでもありました。もちろん、全身金粉で塗られて、キラキラです。キャバレーの閉鎖とともに、公演される場所もほとんどなくなっていき、今では名古屋の大須で毎年行われてる、大道町人祭で披露されるのみ。今回のは当時のようなのもではなく、舞踏の振り付けを加えた、舞踏仕立ての金粉ショー。そして公演の最後には大駱駝艦を率いる麿赤兒のトークショーもありました!!
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大筋のストーリーは、麿赤兒演じる女子高生と女の子の親友と、男子学生との三角関係。男の子の熱心に見ていたモネの画集に春画が混ざっていて、びっくりしちゃうという展開。そこに、回想シーンのように、きんきらきんに塗られたダンサーたちが登場してきます。
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麿赤兒は、ストーリーには昔の自分の経験を織り交ぜた物語を、そして女子高生を演じたのは、なってみたかったからだと語ってました。そして、金粉ショーには制約があって、物足りないという感じもする。白塗りのほうが広がりがあって、面白い。だから、お客さんに金粉ショーのが、面白いと思われたら困るんだけど、ということも話していました。また、当時金粉ショーをして、各地のキャバレーをまわっていたときの楽しいエピソードや、そのときに学んだこととして、いかにお客さんを飽きさせない方法などをあげていました。金粉ショーだけではなく、この面白いトークショーでも、舞踏、大駱駝艦そして麿赤兒ファンがかなり増えたと思います!
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パンフレットみたときは、金粉ショーって私は全く初めてのものだったので、何だか豪華だけど、いつもよりもっとへんてこで、フランスの人たちにどう映るんだろうって、少し心配もしてました。でも、思ってたより、ずっとずっとかっこよくて、体を乗り出して観てしまってました!!始めは赤い柱だったものが、正面に動かされて屏風になって、そうかと思えば、天井から大きな春画がどでんとでてきたり、しかけもさることながら、おどりは息つく暇も与えないほどで、めまぐるしい展開は、終わったときにすがすがしい爽快感がありました!
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白塗りで着物姿の麿赤兒は、立っても座っても、ほんとにかっこいい!!日本的な不思議な魅力で、フランス人からも人気が高いのが分かります。世界中で舞踏公演をもっともっとしてほしいです!来年も楽しみです。

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